アプリケーションPaaS（aPaaS）とは？
PaaSとの違いやメリットについて解説

公開日：2025-05-20 アプリ開発・運用の効率化

アプリケーションPaaS（aPaaS）とは？<br>PaaSとの違いやメリットについて解説

企業のDXが加速する中、アプリケーション開発においてもスピードと柔軟性が求められるようになっています。こうした状況の中で注目されているのが、ローコード開発を可能にする「aPaaS（Application Platform as a Service）」です。ただ、「どのようなことができるのか」「PaaSとの違いは何か」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
本記事では、aPaaSの基本からメリット、他のクラウドサービスとの違い、導入時のポイント、さらにはエンタープライズシステムにおすすめのaPaaSまで解説します。

目次

開発スピードの向上
保守・運用の効率化
拡張性と柔軟性の高さ

aPaaSを導入する際の検討のポイント

導入の目的に合っているか
必要な機能はそろっているか
サポート体制は整っているか

コンポーネント型aPaaS「LaKeel DX」

ローコード(aPaaS)開発に<br>失敗しないための<br>導⼊前チェックシート

お役立ち資料
ローコード(aPaaS)開発に 失敗しないための 導⼊前チェックシート

aPaaSとは

aPaaS（エイパース／Application Platform as a Service）は、アプリケーションの開発や運用に必要な機能を一式で提供するクラウド型のプラットフォームです。

従来のオンプレミス環境で開発を行う場合は、サーバーやネットワークなどのインフラ構築、ソフトウェアのインストールなど、すべて自前で用意する必要がありました。

aPaaSの場合は、すでに整備された「システム基盤」を土台居として利用できるため、インフラ環境を自前で用意する必要がなく、すぐに各種業務アプリケーションの開発に着手できます。aPaaSを活用することで、システム基盤の上にさまざまな業務機能を効率的に開発・展開できるようになり、企業全体のデジタル基盤が強化されるのです。

さらにaPaaSの大きな特長として挙げられるのが、「ローコード開発」や「ノーコード開発」に対応している点です。ソースコードをほとんど、あるいはまったく書かずにアプリケーションを構築できるため、ITの専門スキルがなくても扱いやすく、業務部門による開発の内製化やDX推進の加速につながります。

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aPaaSが求められる理由・背景

テクノロジーの進化や顧客ニーズの多様化など、企業を取り巻くビジネス環境も日々めまぐるしく変化しています。
多くの企業がDXの推進や激化する市場競争、多様化する顧客ニーズへの対応といった課題に直面しています。
従来のように、長期間・多人数体制でアプリケーションを開発するスタイルでは、変化のスピードに追いつけない―そのような課題を解決する手段として注目されているのがaPaaSです。

aPaaSは、ローコード開発によって短期間でアプリケーションを構築できるうえ、専門的なスキルがなくても業務部門が開発に関われることで「内製化」を実現します。

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さらに、既存システムとの連携も容易で、必要に応じて機能の追加・変更が可能な高い拡張性も備えています。
スピード、柔軟性、内製化支援という3つの要素を兼ね備えたaPaaSは、競争力の維持・強化に貢献するITプラットフォームとして導入が進んでいるのです。

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IaaS、PaaS、SaaSとの違い

近年、「IaaS」「PaaS」「SaaS」といったクラウドサービスをよく目にするようになりましたが、「aPaaS」はこれらとどのような違いがあるのでしょうか。

IaaS、PaaS、SaaSとの違い

まずIaaS（Infrastructure as a Service）は、サーバーやストレージ、ネットワークといったインフラ部分を提供するサービスです。ユーザーはOSやミドルウェアを選択可能で、必要な時に必要な分だけ利用することができます。

SaaS（Software as a Service）は、完成されたソフトウェアをインターネット経由で利用する形態です。複雑なセットアップがほとんどなく、すぐに利用を開始できるのが大きな特徴です。代表的な例としてMicrosoft 365やGoogle Workspaceなどが挙げられます。

PaaS（Platform as a Service）は、アプリケーションの開発前段階で必要なプラットフォーム環境を提供するサービスです。自前でサーバーやネットワークなどのインフラ環境を構築する必要がないため、利用者はアプリケーションとミドルウェアの設計・実装に専念できるようになります。

そしてaPaaSは、PaaSの機能に加え、アプリケーションも利用可能なサービスです。ローコード／ノーコードでの開発支援やテストの自動化、運用監視などの機能を備えている場合もあり、アプリケーション開発に特化していると言えるでしょう。

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aPaaSのメリット

aPaaSを導入することで、開発効率を高めるだけでなく、競争力の強化やビジネスの俊敏性向上といった経営視点での大きな効果も期待できます。ここでは、aPaaSが企業にもたらす代表的なメリットを解説します。

開発スピードの向上

aPaaSの大きな魅力は、アプリケーション開発のスピードを大幅に向上できる点にあります。
ローコード／ノーコード開発機能により、従来のようにすべてをコードで構築する必要がなくなり、開発工数や開発期間を大幅に削減できます。
画面設計や業務ロジックの構築も視覚的に操作できるため、開発経験が少ない担当者でもスムーズにアプリを作成可能です。
これにより、社内の業務改善や新サービスの立ち上げをスピーディーに実現でき、市場の変化や社内ニーズに対して柔軟かつ迅速に対応できる体制を築くことが可能になります。

保守・運用の効率化

アプリケーションは開発して終わりではなく、安定した運用と継続的な保守が欠かせません。
しかし、多くの企業が直面しているのが、運用フェーズを担う人材の確保が難しいという課題です。特にシステムの規模が大きくなるほど、トラブル対応やアップデート作業の負担も増します。

aPaaSはインフラやアプリケーション基盤が整備された状態で提供されるため、社内で運用・保守要員を確保する必要がなく、保守にかかる工数を大幅に削減できます。これにより、IT人材不足にお悩みの企業でも安定したアプリケーションの運用が可能となります。

拡張性と柔軟性の高さ

aPaaSはスケーラビリティに優れており、必要なタイミングで機能やリソースを拡張できます。これにより、小規模なシステムからスタートし、業務の拡大に合わせて段階的にスケールアップするといった運用も可能です。

また、連携機能が充実しているため、既存の基幹システムや外部サービスとの統合もスムーズに行えます。

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aPaaSを導入する際の検討のポイント

但し、aPaaSを「便利そうだから」といった理由だけで導入を決めてしまうと、後になって「使いこなせない」「現場に合わなかった」といったトラブルを招く恐れがあります。
以下に、aPaaSを検討する際に押さえておきたい比較ポイントを整理しましたので、ご参考ください。

導入の目的に合っているか

aPaaSといっても、機能や強みは製品ごとに大きく異なります。
社内の幅広い業務に対応できる汎用性の高いタイプもあれば、台帳管理や申請フォームなど特定業務向けのタイプも存在します。
そのため、導入時にまず確認すべきなのは、導入の目的と適用範囲です。
「どんな課題を解決したいのか」「どの業務領域で活用したいのか」を明確にすることで、数あるaPaaSの中から本当に自社にフィットする製品を見つけることができます。

必要な機能はそろっているか

aPaaSを選定する際に注意したいのが、機能とコストのバランスです。
多機能な製品は一見魅力的に見えますが、そのぶん価格が高くなりがちで、実際には使わない機能にコストをかけてしまうケースも少なくありません。
逆に、価格の安さだけで選んでしまうと、導入後に「必要な機能が足りない」「やりたいことが実現できない」「外部システムと連携できない」といった課題に直面する可能性があります。
そのため、自社の業務に必要な機能が備わっているかを見極めることが重要です。
例えば、ビジネスルールが頻繁に変わる場合には、APIオーケストレーションやコレオグラフィといった、柔軟な拡張や統合を可能にする仕組みが利用できるかを確認しましょう。

サポート体制は整っているか

海外製のaPaaSは、日本国内には販売代理店やサポート拠点しか存在しないケースもあります。その場合、代理店を介したやり取りに時間がかかり、問題解決までに数日〜数週間を要してしまいます。
安心して運用を続けるためには、ベンダーのサポート体制を確認しておくことも重要です。
具体的には、問い合わせ対応のスピードや、障害時のサポート内容、さらにはバグ修正・パッチ提供に関するSLA（サービスレベル合意）やSLO（サービスレベル目標）を締結できるかどうかがポイントとなります。

aPaaSの導入を検討されている方は、まずは「ローコード（aPaaS）開発に失敗しないための導入前チェックシート」を活用し、自社に適したサービスを見つけましょう。

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コンポーネント型aPaaS「LaKeel DX」

aPaaS（Application Platform as a Service）は、アプリケーションの開発・運用に必要な機能を包括的に提供するクラウド型のプラットフォームです。数あるaPaaS製品の中でも特に注目したいのが、コンポーネント型aPaaS「LaKeel DX」です。

LaKeel DXは、アプリケーションの機能を細かな部品（コンポーネント）として開発・管理することができます。このコンポーネントを複数のシステムへ再利用することができるため、開発効率が大幅に向上します。また、コンポーネントにローコードを組み合わせることで、プログラミングの専門知識が低い担当者でも自身の業務に合わせて修正を加えることができるため、スピーディーかつ柔軟なアプリケーション開発を可能にします。
加えてソフトウェア部品（画面部品・業務部品）のリポジトリを有し、開発されたコンポーネントを効率的に管理する機能を備えているため、再利用や保守作業にかかる手間も大幅に削減されます。

より効率的にアプリケーションを開発・運用したいと考えているのであれば、是非LaKeel DXの導入をご検討ください。